歯の酸食症 - ブログ

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2018/04/23
歯の酸食症

こんにちは、歯科衛生士の渡辺です。今日は歯の酸蝕症(歯牙酸蝕症)についてお話したいと思います。齲蝕や歯周病は聞いたことがあったり、ご存知の方がほとんどだと思いますが、酸蝕症についてはあまり耳にしたことがない方が多いのではないでしょうか。酸蝕症は、職業性の歯科疾患、いわゆる酸を取り扱う職業にみられる特殊な疾患とされてきました。しかし近年、酸蝕は特別な職業だけでなく、私たちの身近にも起こる問題として注目されています。酸蝕は歯の表面(エナメル質)が溶けて白く濁ったり、なくなってしまう疾患です。進行すると欠損はエナメル質の内側の層の象牙質にまで及びます。主にみられる部分は歯の先端です。通常口の中は中性(pH7)に保たれています。酸性度が高い柑橘類や食酢、炭酸、イオン飲料(スポーツ飲料)の摂り過ぎや、胃酸の逆流(逆流性食道炎)、嘔吐などが主な原因です。慢性の経過をたどるため、自覚症状は乏しく、冷たいものがしみるといった違和感がある程度です。生活習慣と深く関わっているので、年齢を問わず約17%の割合で罹患しているとの報告があります。特に、乳歯や生えたばかりの永久歯では、エナメル質および象牙質の厚さが薄く、酸蝕の進行が成人に比べて早いという特徴があります。実際、子どもの酸蝕は増加傾向にあり、その背景には以下のことがあげられます。 ①子どものむし歯が少なくなり、その程度も軽症化したことで、むし歯で歯が溶けたのか、酸の過剰摂取で溶けたのか、見分けがつくようになった。 ②子どもの生活習慣が大きく変化し、いつでも、どこでも炭酸飲料やイオン飲料を購入できるようになった。 ③健康志向の影響から、果汁飲料の消費が伸びている。 果汁飲料、炭酸飲料、イオン飲料に共通するのが、酸性度が高く習慣化しやすいということです。炭酸飲料や果汁飲料は飲んではいけないというのではなく、習慣にしないことです。また、習慣になっていなくても、飲み方(口の中にためたり、がぶ飲みする)で酸蝕になる危険性が高くなります。 私は炭酸飲料が苦手なので飲むことは少ないのですが、グレープフルーツやオレンジなどの柑橘類や梅干などの酸っぱいものが好きで口にします。ただ、食べた後にお水(中性)を飲んだり、一緒に乳製品を摂取するだけでも酸蝕は防ぐことができます。酸性度が高い飲み物を飲む時はストローを使用する、間食を少なくするなど皆さんも意識してみて下さい。

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