こんにちは、保育士&歯科助手の室井です(*^^*)
まだまだ暑い日が続く今年の10月、秋の訪れを待ちわびている今日この頃です★
今回は、赤ちゃんと虫歯に関する内容を、Q&A方式でまとめてみました★
何かの参考になれば嬉しいです。
[赤ちゃんと虫歯 Q&A]
Q.乳歯の生える時期や順番は?
A.生後6カ月頃→下の前歯2本
生後10カ月頃→上の前歯2本
1歳頃
→上下2本ずつ生え、計8本へ
2歳頃
→前歯と奥歯の間の歯(乳犬歯)
2歳半頃
→奥歯(第2乳臼歯)が生えて、
20本の乳歯が揃う
※あくまで平均になりますので、これらには個人差があります。
Q.小さな赤ちゃんも虫歯になるの?
A.もともと赤ちゃんの口の中は綺麗で、虫歯菌は存在しません。
ですが、生後 6カ月頃から生え始める赤ちゃんの歯は、大人の歯に比べてエナメル質が弱く溶けやすいため、むし歯になりやすいという特徴があります。
Q.何が赤ちゃんの虫歯の原因になる?
A.口腔内の 3 つの要素(細菌・砂糖・唾液)の悪い条件が長時間重なる、または
重なる頻度が高いほど、むし歯が発生しやすいといわれています。
細菌 (ミュータンス菌)という虫歯菌です。産まれてすぐの赤ちゃんの口の中には存在しませんが、
大人が噛んだ食べ物を与えると赤ちゃんへむし歯菌がうつるといわれています。
砂糖 歯を溶かす「酸」の原料は糖質です。母乳に含まれる乳糖も糖質に含まれますが、
特にむし歯を作りやすいのは砂糖(ショ糖)です。甘いお菓子やジュースには砂糖が多く含まれています。
唾液 唾液は「酸」を中和する役割があります。睡眠中は唾液分泌が少ないため、大人より睡眠時間が長い赤ちゃんは中和する働きが弱いのです。
Q.どんな事で赤ちゃんに虫歯ができる?
A.・口にキスをする
・咀嚼したものを食べさせる
・タオルや歯ブラシの共有
・食器の使い回し
・飲料や食べ物での糖質の摂取 など。
Q.虫歯にならないようにするには?
A.① 家族でむし歯を治療する
家族がむし歯を治療し、周りの大人が健康な口の状態を維持することで、むし歯菌が赤ちゃんへ移行するリスクが減ります。また、仕上げ磨きにも自信が持てます。
② 補完食のあげ方に気をつける
補完食は5~6カ月頃から始めますが、噛むことで唾液の分泌量が増え、酸が中和されやすい環境が作られます。補完食開始後の水分補給には、砂糖が含まれる果汁やイオン飲料、乳酸菌飲料は控え、水や麦茶などを利用しましょう。
甘いもの好きに育てない工夫をしましょう。糖質が取り込まれる回数が多いほどむし歯になるリスクが増えます。
普段から甘い味に慣れさせず、与えるのを控えましょう。
大人と食器を共有したり、大人の口に入れた食品を与えたりしないように注意しましょう。
③ 赤ちゃんの歯のお手入れをする
前歯が生えてきたら、ガーゼか歯ブラシを使って最低でも 1 日 1 回はしっかりと歯の表面を拭きましょう。
上下の歯が生えそろったら歯ブラシを使うのが良いですね。
虫歯になりやすい場所は、歯と歯茎の境目、上の前歯の裏側、歯と歯の間、奥歯の噛み合わせの溝で、大人と同じです。
大人を真似したい月齢なので、親が歯磨きをしているときに歯ブラシを持たせると喜びます。
実際に歯を磨くことは時間をかけて習慣化しましょう。
歯が生える前から指で唇や歯肉に触れたり、マッサージすることも慣れるために効果的です。
上唇小帯(上唇と歯茎の間にあるひも状の筋)に触れられるのを嫌がる子が多いようです。
歯ブラシを持つ反対側の人差し指で上唇小帯をしっかり押さえるとよく磨けます。
④ 歯科検診に行く
上下の前歯が生えてきたら歯科への検診をおすすめします。
この時点で初期むし歯が見つかるようであれば、食生活を見直す必要があります。
先日テレビで、
大人が可愛さのあまり赤ちゃんにキスをし、ヘルペスが体に蔓延して、重篤になった話が放送されていました。その後赤ちゃんは奇跡的に助かったようです。
虫歯は、命の危険とはいかないまでも、大人側の配慮や自身のケアが必要な事、小さな赤ちゃんの口の中は虫歯になるリスクが高いことを改めて知りました。
「可愛くてつい」
と甘い物を与えすぎたり、
ケアを怠ったりせずに、
大事なお子様の事を考えて、
大人がしっかり守っていってあげなくてはいけませんね
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