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2022/05/30
口臭について

口臭について

皆さん、こんにちは☆★

歯科助手の堀岡です。

今年も、桜の季節になりましたねヽ(´▽`)/

なかなか外出も気軽には難しいですが、通勤時に、桜並木が日に日にピンク色に染まってくるのをみると、元気を貰えます☆★

そして、春といえば、、、花粉症(>_<)

去年は咳喘息になってしまったので、今年は、ヨーグルトを食べて免疫力の強化を試みています。

脂質と糖質の摂りすぎは避けたいところですが、効果を期待します♪( ´▽`)

さて、今回お話させて頂くのは、口臭についてです。

外にいるときなど、たまにお口のにおいがプーンとすることがあります。

自分は大丈夫か、皆さんも、気になったことはありませんか?

口臭の原因のほとんどは、お口のなかにあります。

むし歯、歯周病、お口の渇き、舌の汚れ、口内炎、入れ歯の汚れなど、さまざまなお口のトラブルが口臭の原因になります。

胃が悪いのでは?、内臓からにおいがきているのでは?、、と心配する方も多いですが、胃や内臓が原因の場合は、よほど病状が悪化しないと、他人が感じるほどの悪臭が口から出てくることはありません。

お口のなかには沢山の微生物がいて、このうち、嫌気性菌とよばれる酸素を嫌う細菌は、生きてくためにタンパク質を分解して栄養源とします。このタンパク質の分解過程で、不快なにおいをもつ口臭物質が発生します。

歯周病細菌には、嫌気性菌が多いので、歯周病のかたは口臭が強くなりやすいです。

もっとも口臭が発生しやすい場所は舌です。

舌をベーッと出して、鏡をみてみてください。

舌の表面に汚れが溜まっていませんか?

舌の表面に蓄積した苔状の堆積物を、舌苔といいます。

舌苔には、細菌などの微生物、唾液の成分、お口の粘膜から剥離した細菌、血液の成分、食べかすなどが含まれています。剥離した細胞と、唾液や血液の成分はタンパク質です。

すなわち、悪臭を作り出す細菌と、その栄養源となるタンパク質の両方が、舌苔には豊富に存在しています。

歯周病になっていたり、口呼吸をしている、唾液が少なくなっている、喫煙者のかたは、舌苔がつきやすい傾向にあります。

舌苔を落とすには、舌ブラシがおすすめです。奥から手前に、舌の表面をやさしくなぞるように動かしましょう。

また、新型コロナウイルスの感染予防のためにマスクが必須になっていますが、じつは長時間のマスクの着用も、口臭のリスクになります。

マスクをするとお口を動かすことが減り、水分の摂る回数も減ります。

息苦しいので口呼吸にもなりがちです。こうした状態では唾液が少なくなり、お口が渇きます。

また、マスクの内側は空気の循環が悪く、お口に二酸化炭素が溜まります。すると口内が酸性に傾き、細菌のバランスが乱れて、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

口臭予防のコツは、

お口の健康を保つこと、

お口が渇かないようにすること、

舌苔を減らすこと

です!

また、定期的な歯科検診も心がけましょう☆★

2022/05/16
唾液の働き

こんにちは。助手の上村です。

みなさんは唾液に色々な働きがあることを知っていますか?

実は、日頃生活している中で、唾液は口腔内の組織をなめらかにして飲み込む機能や、発音に関わる機能をサポートするだけでなく、歯や粘膜などに起こるトラブルからさまざまな方法で防御しています。

今回は、そんなトラブルから守ってくれる『唾液の働き』についてお話させて頂きたいと思います。

唾液の主成分は何でできていると思いますか?

正解は99.4%水で出来ています。あとの0.6は無機質と有機質になります。その0.6しか存在しない成分が口腔の機能に重要な役割を果たしています。

【無機質と有機質の成分】

・無機質・・・主なものはナトリウム、カリウム、塩素、カルシウム、リン酸および重炭酸

微量元素はフッ素など

・有機質・・・糖タンパク(ムチン)、免疫グロブリン、酵素(アミラーゼ、リゾチーム、ペルオキシダーゼ )、アミノ酸、グルコースなど

たった0.6でも無機質と有機質にもこれだけの成分が含まれています。

そしてここからは、その成分の作用と役割を6つに大きくわけてお話していきます。

①洗浄作用

唾液の水分はプラーク(歯垢)中の酸を洗い流す作用だけでなく、表層下脱灰層(初期のむし歯)の酸を洗い流す作用もあります。

②緩衝作用

まず"唾液の緩衝能"とは、口腔内に作用した酸やアルカリ性を中性に近づけようとする(元に戻す)働きのことをいいます。

③再石灰化作用

無機質の主な成分に含まれる、カルシウムとリンが作用し、表層下脱灰層(初期むし歯)のエナメル質の結晶を新しく形成し、元の健康な状態に戻します。

④潤滑作用

有機質の成分に含まれる、糖タンパク質(ムチン)により、口腔粘膜の滑りを良くし、水分とともに咀嚼や嚥下を容易にします。

⑤抗菌作用

口から入ってくる細菌の増殖を、酵素(リゾチーム、ペルオキシダーゼ など)、免疫グロブリンなどによって抑制します。また、がんの原因にもなる活性酸素 )を減少させるとも言われています。

⑥消化作用

酵素(アミラーゼ)が、食べ物に含まれるデンプンを分解し、胃で消化されやすい状態にします。

ここには主な6つの作用をあげていきましたが、他にも体液量調節作用や内分泌作用など沢山の作用があります。

通常、健康な成人は、1日あたり平均1L〜1.5L(大きなペットボトル1本分ぐらい)もの唾液を分泌しています。ですが唾液の分泌は、夜になると減少していきます。それに伴い、唾液の作用とその機能も低下していくため、細菌は増殖していきます。

では、何故唾液が出づらく、減ってしまうと思いますか?

それは以下の原因が唾液の分泌減少に多いと言われています。

・加齢

・ストレス

・糖尿病

・口腔乾燥症

・口呼吸

・放射線治療

・喫煙 など...

みなさん人それぞれ原因も違うため、治し方など違ってきます。ご自身の唾液の分泌の低下について気になることがありましたら、当医院でも、気軽にご相談ください!

2022/05/02
スタンダードプレコーションについて

スタンダードプリコーションについて

こんにちは、歯科衛生士の森本です☆

あたたかくなり春らしくなってきましたね

皆さんはお花見はされましたか?

私は毎日通勤する時に道にある桜を見ながら仕事に行っています✿

春は桜のスイーツやお花が綺麗な季節なので私はとても大好きです☺︎︎︎︎

最近のマイブームはおうちカフェすることにはまっています!

オシャレなケーキを買ったり、自分でケーキを焼いたりしてのんびりティータイムをするのもなかなかいいですよね。

最近食べたケーキの中で1番美味しかったのは桜のモンブランです桜のフレーバーはすごく好きなので今のうちに堪能しようとおもいます!!

さて今日は  コロナ禍で以前よりも感染予防が重要視されてる現代で、歯科の感染予防についてお話していきたいと思います。

〜これがスタンダードプリコーション〜

       普段も不繊布マスクと手袋

他の医療分野と歯科の感染管理の違いがわかりやすいのが診療時のマスクと手袋。歯科ではパンデミックが起きる前から通常診療でずっと使ってきました。

歯科医師、歯科衛生士の仕事に欠かせないのがマスクとグローブ。今でこそさまざまな医療分野で使われていますが、コロナ前からこれらが標準装備だった医療分野は、おもえば歯科くらいだったかもしれません。

以前はマスクやグローブをしていると「なぜこんなに厳重に?」と不思議に思われるときもあったようです。でもパンデミックを経験した今ならこうしたスタンダードプリコーションに基づく感染防護が、患者さんや社会のためになることを、多くのかたが理解して下さると思います。

歯科で行われてるスタンダードプリコーションの根底にあるのは、「細菌・ウイルス感染の拡大を防ぐこと=社会貢献だ」という考え方です。

診療を介し感染をひろげない。そのためには、自らがスプレッダーにならないようしっかりと予防をする、というわけです。

もし患者さんに感染した方がいて、私たちが感染してしまったら、今度は私たちが患者さんにうつしかねません。家族や同僚にも感染が拡大しかねません。感染リスクが高いとされる仕事だけに、厳重な予防策が必要なのです。

コロナに立ち向かう医科の方々に歯科が苦労をかけてはならない」とスタンダードプリコーションを励行していることが、結果的に歯科医療従事者の感染を防ぎ、ウイルスの媒介をブロックして、社会貢献になってるのなら、これほど嬉しいことはありません。

みなさんもコロナ感染対策をしっかりして体調にはお気をつけください。

2022/04/17
歯周病と皮膚トラブルの関係

皆さまこんにちは! 歯科衛生士の萩原です。

最近のマイブームは最強スープです^ ^

いろんな野菜をダイス状にカットしてからお鍋に入れて、オリーブオイルを入れて煮込むだけなのですが、お出汁やお味噌で味付けしたり、トマトを入れたりして味変しています。

健康にも良くて、免疫が上がるそうなので、ぜひ一度お試しくださいませ

さて、今回はタイトル通り、歯周病と関連する皮膚症状についてお話します。

歯科と大きく関連する皮膚症状として、いちばん代表的なものが「掌蹠膿疱症 しょうせきのうほうしょう」です。  手のひらや足の裏などに膿が溜まった小さな水ぶくれができ、良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患です。

*掌蹠膿疱症......小さな水ぶくれ(水泡)からできる嚢胞。できはじめにかゆみを伴うことが多く、しばらくすると膿疱が乾いて茶色のようなかさぶたとなり、剥がれ落ちる。

掌蹠膿疱症は、お口の中の炎症と関係していて、歯周病を治療して健康な状態をキープできれば治るかもしれないという報告がされています。

詳しく説明をすると、、

皮膚症状のひとつである掌蹠膿疱症の原因は、金属アレルギーのほか、慢性炎症、喫煙とされていますが、最近では金属アレルギーよりも慢性炎症である可能性が高いということがわかってきました。

つまり、"お口の中の炎症"と大きく関係するということです。

歯周病にかかると、「炎症性サイトカイン」という、身体に炎症を引き起こす物質が作られます。

この炎症性サイトカインが血液を通って皮膚へ伝わり、症状を起こす可能性があるのです。

つまり、歯周病の治療を進めると掌蹠膿疱症は治っていくこともある、ということです。

このことは、すでに多くの論文で報告されているそうです。

掌蹠膿疱症については歯周病の他にも、扁桃腺の炎症が原因で関与している場合もあり、扁桃を摘出すると80パーセントの患者さんが改善傾向を示すと言われています。

これらは最近になって分かってきたことで、扁桃腺が関わる可能性がある場合は、歯科医師が担当の皮膚科医と連携をとって、相談をしながら進めていくことになります。

ちなみに、歯茎のほとんどが腫れているとして、その面積は成人の掌の1枚分に相当するそうです。

お口の中で炎症を起こしている面積がそんなに大きいのなら、連鎖して身体に反応するのも納得ですね。

まずはお口の中の炎症の原因となる歯周病を治して、

炎症サイトカインを無くす事が1番の解決策のようです。

健康な状態をキープするためにも、日頃の歯磨きによるセルフケアと、歯科におけるプロフェッショナルケアでお口の中を守り続けることが重要ですね^ ^

口腔内の健康を守りながら、全身の健康につなげましょう♪

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2022/04/01
赤ちゃんと虫歯のQ&A

こんにちは!保育士&歯科助手の室井です(*^^*)
桜が咲き始めあちこちで春を感じられる様になりました。
心地好いぽかぽか陽気と新たな出発の季節。
入園入学、入社を迎える方。おめでとうございます(*^^*)
我が子も4月から進級し新たな保育園生活がスタートします。
皆さまも楽しく充実した1年を過ごされますように...☆
今回は、赤ちゃんと虫歯に関する内容を、Q&A方式でまとめてみました★
1歳の我が子の様子も載せておきます。
何かの参考になれば嬉しいです。
[赤ちゃんと虫歯 Q&A]
Q.乳歯の生える時期や順番は?
A.生後6カ月頃→下の前歯2本
(息子 生後7カ月前半)
 生後10カ月頃→上の前歯2本
(息子 生後7カ月後半)
 1歳頃
 →上下2本ずつ生え、計8本へ
(息子 生後11カ月)
 2歳頃
 →前歯と奥歯の間の歯(乳犬歯)
 2歳半頃
 →奥歯(第2乳臼歯)が生えて、
 20本の乳歯が揃う
 
※あくまで平均になりますので、これらには個人差があります。
Q.小さな赤ちゃんも虫歯になるの?
A.もともと赤ちゃんの口の中は綺麗で、虫歯菌は存在しません。
ですが、生後 6カ月頃から生え始める赤ちゃんの歯は、大人の歯に比べてエナメル質が弱く溶けやすいため、むし歯になりやすいという特徴があります。
Q.何が赤ちゃんの虫歯の原因になる?
A.口腔内の 3 つの要素(細菌・砂糖・唾液)の悪い条件が長時間重なる、または
重なる頻度が高いほど、むし歯が発生しやすいといわれています。
細菌 (ミュータンス菌)という虫歯菌です。産まれてすぐの赤ちゃんの口の中には存在しませんが、
大人が噛んだ食べ物を与えると赤ちゃんへむし歯菌がうつるといわれています。
 砂糖 歯を溶かす「酸」の原料は糖質です。母乳に含まれる乳糖も糖質に含まれますが、
特にむし歯を作りやすいのは砂糖(ショ糖)です。甘いお菓子やジュースには砂糖が多く含まれています。
唾液 唾液は「酸」を中和する役割があります。睡眠中は唾液分泌が少ないため、大人より睡眠時間が長い赤ちゃんは中和する働きが弱いのです。
Q.どんな事で赤ちゃんに虫歯ができる?
A.・口にキスをする
 ・咀嚼したものを食べさせる
 ・タオルや歯ブラシの共有
 ・食器の使い回し
 ・飲料や食べ物での糖質の摂取 など。
Q.虫歯にならないようにするには?
A.① 家族でむし歯を治療する
 家族がむし歯を治療し、周りの大人が健康な口の状態を維持することで、むし歯菌が赤ちゃんへ移行するリスクが減ります。また、仕上げ磨きにも自信が持てます。
② 補完食のあげ方に気をつける
補完食は5~6カ月頃から始めますが、噛むことで唾液の分泌量が増え、酸が中和されやすい環境が作られます。補完食開始後の水分補給には、砂糖が含まれる果汁やイオン飲料、乳酸菌飲料は控え、水や麦茶などを利用しましょう。
大人と食器を共有したり、大人の口に入れた食品を与えたりしないように注意しましょう。
③ 赤ちゃんの歯のお手入れをする
前歯が生えてきたら、ガーゼか歯ブラシを使って最低でも 1 日 1 回はしっかりと歯の表面を拭きましょう。
上下の歯が生えそろったら歯ブラシを使うのが良いですね。
虫歯になりやすい場所は、歯と歯茎の境目、上の前歯の裏側、歯と歯の間、奥歯の噛み合わせの溝で、大人と同じです。
大人を真似したい月齢なので、親が歯磨きをしているときに歯ブラシを持たせると喜びます。
実際に歯を磨くことは時間をかけて習慣化しましょう。
歯が生える前から指で唇や歯肉に触れたり、マッサージすることも慣れるために効果的です。
上唇小帯(上唇と歯茎の間にあるひも状の筋)に触れられるのを嫌がる子が多いようです。
歯ブラシを持つ反対側の人差し指で上唇小帯をしっかり押さえるとよく磨けます。
④ 歯科検診に行く
 上下の前歯が生えてきたら歯科への検診をおすすめします。
この時点で初期むし歯が見つかるようであれば、食生活を見直す必要があります。
虫歯を防ぐためには、大人側の配慮やケアが必要な事、小さな赤ちゃんの口の中は虫歯になるリスクが高いことを改めて知りました。
我が子も幼児用ジュースを飲ませたり、間食でお菓子を食べさせたりしています。
まったく甘いものを与えないというのは、私の現在の生活環境からは中々難しいかと感じました。
「甘いものを過剰に与えすぎないこと」
「食べさせた後の歯磨き等のケア」
これらを意識して上手にコントロールしていけたらと思います。

2022/03/31
舌のケアと口臭

こんにちは。
歯科衛生士の田村です。
前回のブログでは、舌のお話をしました。
今回はその続きで、舌と口臭の関係をお話していきます。
口臭の主な原因は、お口の中の細菌です。
むし歯、歯周病、お口の乾き、舌の汚れ、口内炎、入れ歯の汚れなど、様々なお口のトラブルが口臭の原因になります。
「胃が悪いのでは?」
「内蔵から臭いが来てるのでは?」
と心配する方も多いですが、胃や内蔵が原因の場合は、よほど病状が悪化しないと、他人が感じるほどの悪臭がお口から出てくることはありません。
そもそもなぜ口臭が生じるのでしょうか?
お口の中にはたくさんの微生物がいて、その数はプラーク(歯垢)1mgあたり1億個、種類も700以上といわれます。
このうち『嫌気性菌』と呼ばれる酵素を嫌う細菌は生きていくためにタンパク質を分解して栄養源とします。
このタンパク質の分解過程で、不快な臭いをもつ口臭物質が発生するのです。
歯周病細菌には嫌気性菌が多いので、歯周病の方は口臭が強くなりやすいです。
しかし、お口の中には歯周病細菌以外にも嫌気性菌がたくさんいるため、歯周病でない方も油断は禁物です。
そして、最も口臭が発生しやすい場所は舌です。
舌をべーっと出して、鏡を見てみましょう。
舌の表面に汚れが溜まっていませんか?
舌の表面に蓄積した苔状の堆積物を『舌苔(ぜったい)』といいます。
舌苔には、細菌などの微生物、唾液の成分、お口の粘膜から剥離した細胞、血球の成分、食べかすなどが含まれています。
剥離した細胞と、唾液や血球の成分はタンパク質です。
すなわち、悪臭を作り出す細菌と、その栄養源となるタンパク質の両方が、舌苔には豊富に存在していることになります。
歯周病になっていたり、口呼吸をしている、唾液が少なくなっている、喫煙しているという方は、舌苔がつきやすい傾向があります。
絶対を落とすには舌ブラシがオススメです。
奥から手前に、舌の表面を優しくなぞるように動かしましょう。
新型コロナウィルスの感染予防のためにマスクが必須になっていますが、実は長時間のマスク着用も口臭のリスクになると考えられます。
マスクをするとお口を動かすことが減り、水分を摂る回数も少なくなります。
息苦しいので口呼吸にもなりがちです。
こうした状態では唾液が少なくなり、お口が乾きます。
また、マスクの内側は空気の循環が悪く、お口に二酸化炭素が溜まります。
すると口内が酸性に傾き、細菌のバランスが乱れて、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
そのため、マスク生活ではより一層お口の健康管理が大事になります(「マスクをしないで」ということではないですよ)。
口臭予防のコツは
①お口の健康を保つこと
②お口が渇かないようにすること
③舌苔を減らすこと
です!
お口の健康を保つには歯科の助けが欠かせません。
口臭を防ぐためにも定期受診を続けましょう!

2022/03/29
舌のしくみ

こんにちは。
歯科衛生士の田村です。
最近は出汁を自分でとることにハマって、時間がある時に昆布と鰹節で出汁をとっています♪
お味噌汁や茶碗蒸しに使ったり、吸い地にして飲んだりして、素材本来のうま味を楽しんでいます(*'ω'*)
ほっこりして和むのでお休みの日の時間の使い方にはピッタリだと思ってます(*´艸`)
さて今回のブログは、舌のお話をしていきます。
先ほどお話にも出てきた『うま味』の他に、『甘味』『酸味』『塩味』『苦味』の味を感じる部分である舌ですが、舌のどの辺でどの味を感じているか、みなさんはご存知ですか?
「甘味は舌の先で感じる」
「苦味は舌の奥で感じる」
「塩味や酸味は舌の側面で感じる」
など、舌の部位ごとに感じる味が違うという説がありますが、実はこれは古い説なのです。
食べ物の味は、アミノ酸や核酸、糖類といった水溶性の化学物質である『味物質』によりもたらされます。
甘味の味物質はショ糖、果糖、ブドウ糖などです。
ショ糖はいわゆる砂糖、果糖やブドウ糖は果物やはちみつに多く含まれます。
これらはむし歯菌のエサになりますね。
酸味の味物質はクエン酸、酢酸、乳酸などです。
柑橘類に含まれるのがクエン酸、酢に含まれるのが酢酸、乳酸はヨーグルトなど乳酸菌を利用した食品に多いですね。
塩味の味物質は塩化ナトリウム(塩)などです。
苦味の味物質はカフェイン、モモデルシン、テオブロミンなどです。
カフェインはコーヒーやお茶、モモデルシンはゴーヤなど苦味のある植物、 テオブロミンはカカオに含まれます。
そしてうま味の味物質はアミノ酸の一種のグルタミン酸、核酸の一種のイノシン酸、グアニル酸などです。
グルタミン酸は昆布やトマト、イノシン酸は鰹節や肉や魚、グアニル酸は干したキノコ類に豊富に含まれます。
特に昆布はグルタミン酸の含有量では随一です!
さて、これらの味物資はどのような経路を辿って味として認識されるのでしょうか?
舌の表面には舌乳頭という組織が点在しています。
べーっと舌を出したとき、ポツポツと見える突起が舌乳頭です。
牛乳を一口飲んでから鏡の前で舌を出すと、とてもはっきり見えます。
味物質は、唾液に溶けてまずここにたどり着きます。
舌乳頭の中には味蕾(みらい)という器官があります。
花のつぼみのような形をしている味蕾は、数十個の味細胞が集まってできています。
味細胞の中には味物質を受け取る受容体があり、この受容体から味物質の情報が味覚神経を通じて脳に伝えられ、食べ物の味が認識されます。
味物質ごとに受け取る受容体は決まっていて、例えば甘味の味物質の受容体がうま味の味物質を受け取ることはできません。
舌の表面に点在する舌乳頭。
その中にある味蕾の、そのまた中にある味細胞。
その更に中にある受容体が、味を感じるセンサーです。
というわけで、味は舌の特定の部位で感じるのではなく、舌全体に分布している器官で感じているのです。
ちなみに、辛味は味覚神経ではなく、熱い、冷たいなどの刺激を伝える三叉神経を通じて脳に伝わります。
脳に認識される経路が違うため、基本味の仲間には入りません。

2022/03/23
卒乳と虫歯について

皆さまこんにちは!  歯科衛生士の萩原です。

最近のマイブームはお米です(^^)

それで先日から100%米粉のパン作りに挑戦しているのですが、1回目は表面がおせんべいみたいにカリカリに ˙-˙ 。2回目はアルミホイルがなくてやはり少しパリパリに、、、小麦のパンと違って、グルテンがないからなのか難しいです。

いろいろと試行錯誤中ですが、失敗したのも美味しいので、食べ過ぎないように気をつけたいこの頃です。

今日は卒乳と虫歯について、お話ししたいと思います。

Q:

1歳を過ぎましたが母乳を続けています。離乳食の後は減ってきたのですが、寝る時には子どもが欲しがります。虫歯も心配ですが、このまま続けていても大丈夫でしょうか? 

A:

1歳を過ぎて上の前歯が生え揃い、最初の奥歯が生えた後も就寝時の授乳を続けていると、虫歯になるリスクは高まります。

砂糖を含んだ飲食物を食べ始める頃でもあり、ミュータンス菌が歯の表面に棲みつきやすくなることや、寝てしまうと唾液の分泌が減少するので、母乳が上の前歯の周りに溜まったままになりやすいからです。

お口のケアに気をつけながら、卒乳の時期を見はからいましょう。

平成14年の母子健康手帳の改正にあたって、「断乳」という用語が廃止され、母乳をやめる時期も「それぞれの親子の関係に合わせて」という考え方に変わりました。

WHOでは、2歳までに適切な補完食(離乳食)とともに、母乳育児を継続することを推奨しています。

歯科の立場からは、虫歯のリスク軽減をはかることで、親子の状況に合わせた「卒乳」時期を選べるよう支援することが考えられています。

母乳と幼児期虫歯の発生状況については、母乳と人工乳、混合乳で有意差がみられた、という報告はほとんど無いそうです。

しかし、16ヶ月時点での哺乳習慣の継続が虫歯になりやすいリスクを高める、という報告は数多く見られ、その中で強く関連する要因として

・就寝時授乳

・母乳とその継続

・甘味食品の早期摂取開始

が挙げられています。

6ヶ月未満の乳児では、虫歯菌は検出レベルに達せず、歯の生え始めから徐々に菌が検出され始め、第一乳臼歯が生えてくる1歳前半から高まっていき、2歳後半では6割の小児から検出されるそうです。

母乳と虫歯菌の組み合わせだけでは、虫歯にはなりにくいのですが、そこに砂糖を取り始めて虫歯菌が歯垢を作り虫歯菌や他の菌も生息し始めると、リスクが高まると考えられます。

1歳前半で離乳食が完了し、3回の食事でほぼ栄養が摂れるようになると、母乳の栄養摂取としての必要性は無くなってきます。

ただ、授乳する行為が赤ちゃんにとって、不安抑制効果があるといわれており、精神的な満足を得て、気持ちを落ち着かせるもの、と考えられています。

「卒乳」がお子さんの自立のステップと考えた時、「見守るだけの対応」もあれば、「自立を促すための対応」もあります。

虫歯にさせないためには、

・早期に甘味飲食物を与えない

・歯が生えてきたら口のケアを心がける

・虫歯菌の伝播を避けるために、口移しで食べ物を与えない

・泣いたら授乳、寝かしつけるための授乳を、習慣化しないようにする

お子さんの発達状況はそれぞれですから、その子の状況や親の考え方、親子さんの環境などをふまえて、1ひとりに合わせた「卒乳」に取り組んでいけるといいですね!

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2022/03/21
たばこが歯周病を加速させる

こんにちは、歯科衛生士の森本です

最近はでかけられないので、お家で楽しく過ごせるように工夫しています!!お菓子作りなどしてみるのもいいですよね☆

わたしは最近いちごが旬なのでいちごのタルトを作ったりしました!いちご飴も簡単にできて美味しいのでまた今度作ろうと思います☺

さて今回は予防についてです。

【歯周病は歯を失う怖い病気?】

セルフケイト歯科のサポートで歯は残すことができます。「歯を失う怖い病気」というイメージが強い歯周病。ですが、テレビのCMなどで見られるように、短期間で歯がグラグラになって抜け落ちてしまうことはふつうはありません。統計的には、歯周病になりにくい人が1割、残りの8割の人はゆっくり進行していきます。

歯周病を予防するにはセルフケアだけでなく、歯周病の早期発見が重要です。早く異常がわかれば、そのぶん早く手が打てます。そのためには、歯科医院で定期的に検診を受けることが大切です。もし歯周病になっていて治療を受けたのなら、治療が、終わった時が歯を守る新たなスタート地点になります!再発を予防するために検診に通いましょう!!

【タバコで歯周病が10年速く進行する?】

タバコで歯周病が10年早く進行すると言われています。タバコは歯周病の進行をはやめます。約4800人の初診の患者さんの喫煙状況と歯周病の進行度を比較したところ、中等度•重度歯周病の方割合が、30代の喫煙患者さんと、40代の非喫煙患者さんでな、同じくらいとなりました。

また、40代の喫煙患者さんと50代の非喫煙患者さん、50代の喫煙患者さんと60代の非喫煙患者さんでも同じような割合でした

つまり、「タバコを吸ってる人は吸わない人より10年歯周病の進行が早くなる」と言えます。

歯周病を予防したいのであれば、タバコはやめた方がいいことがわかります。

【歯周ポケットは歯ブラシで綺麗に磨ける?】

歯ブラシだけでは落とし切れない汚れがあります。歯茎の溝の中にはプラーク(細菌の塊)が溜まりやすい場所で溜まったプラークは歯周病の原因になります。そのため、この部分を歯ブラシで注意して磨いている方も多いことでしょう。

ですが、歯ブラシでは溝の中のプラークは完全には取り切れません。しかも、溝の中に無理にブラシの毛先を入れて磨き続けると、歯茎が傷つきやせ、虫歯になりやすい歯の根面が露出してしまいます。歯茎を傷つけずにきれいにプラークを取り除く磨き方を歯科医院で教えてもらいましょう。歯茎の深い溝や歯周ポケットのなかの掃除もお任せください!

歯と歯の間をデンタルフロスや歯間ブラシで磨くことと、むし歯予防のためにフッ素入り歯磨き剤を使うこともお忘れないようになさってください!

2022/03/14
糖と甘さの関係について

こんにちは、歯科衛生士の森本です

雪も降ったりしてまだまだ寒さは続く季節ですね!私は最近は鍋ができるホットプレートを買ったのでお鍋にはまっています(*´-`)この間はトマト鍋を作ってみました。何を入れてもおいしいですがお餅を入れてみたらすごく美味しかったです!!温かくなれて美味しくてやっぱりお鍋はいいですね、みなさんもトマト鍋美味しいのでぜひ作ってみてください♪

砂糖といえばむし歯菌のエサ。むし歯菌といえば、むし歯を起こす菌。確かにそうですが、それだけの理解ではもったいないです。

今日は糖についてお話ししていきたいと思います。

〜冬の野菜の甘さも砂糖のたまもの?〜

大根、白菜、ネギ、ほうれん草...冬になると野菜が甘くなりますよね。煮ても焼いても、蒸してもおいしい季節です。ところでこの野菜の甘さはどこからくるのでしょうか?

じつはそれは、野菜に蓄えられた砂糖の甘さなのです。

植物は一般に、砂糖をつくる能力をもっています。栄養を自分でつくり貯えておくためなのですが、そのときにカギとなるのが理科の授業で習った「光合成」という現象です。

植物の細胞内にある「葉緑体」が光のエネルギーを使って水と炭酸ガス(二酸化炭素)からぶどう糖を合成し、代謝を経て砂糖やデンプンをつくります。

砂糖をつくる力は植物によって差があり、とりわけ大きいのがサトウキビと甜菜(シュガービート)です。お菓子や飲み物に使われる砂糖は、これらの植物がからだのなかに貯め込んだ砂糖を

抽出•精製•加工したものです。

砂糖は独特の優れた甘味をもっているため、遠い昔から人類を惹きつけてきました。

歴史をさかのぼると、砂糖は糖質の中でもっとも古くから知られ、インドでは4000年も前から珍重されていたそうです。

人類を魅了し続けてきた砂糖とはどんな物質なのでしょうか。「むし歯菌の栄養になる」ことが問題視されがちですが、一方で、良好な甘味がある、水に溶けやすい、保水性が高い、防腐作用あるなど、優れた性質をもっています。

それに砂糖を構成する糖質は、人間に限らず、動物も植物も微生物も含め、ほとんど全ての生物が生きていくために必要なエネルギー源なのです。

☆一口コラム☆

砂糖を蓄えて寒さから身を守る!

外気温が低くなると、植物は寒さで凍らないように、体に砂糖を蓄えます。(砂糖が多いと0度以下でも凍りにくくなるのです。)

露地栽培のほうれんそうよりも甘いのはそのためですね。

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