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キッズルーム 全室個室 百合ヶ丘駅そば

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2022/01/03
肥満と歯の関係

こんにちは。
歯科衛生士の田村です。
クリスマスは七面鳥、ケーキ、お正月にはお餅、おせち料理...冬は美味しい物がたくさんあってついつい食べすぎてしまいますよね!
皆さんは、太り過ぎないためにも歯の健康が重要だということを知っていましたか?
奥歯を失ったままだと実は太りやすいんです。
奥歯を失って、『いつかなんとかしなくちゃ』と思いながらいつの間にか慣れてしまい、治療を先延ばしにしてしまう方も時々お見受けします。
でもこの『慣れ』こそ怖いのです。
奥歯を失うと、咀嚼機能が低下し、柔らかくて食べやすいもの、簡単に満足感が得られるものについ手が伸びやすくなります。
例えば、うどんやそばやラーメンなどの麺類はよく噛まなくても食べやすい食べ物です。あっさりしたメニューだから体に良いと思われたり、すすって流し込めるので『噛めない』というストレスをほとんど感じずに済みます。
カレーライスも同様に、手軽に満足感が得られます。その結果、『しっかり食事はとれている』という自己評価になりがちです。
こうした噛めなくても食べられる食事は、実はカロリーオーバーを引き起こしやすい一方、筋肉量の維持に必要な動物性タンパク質や、老化を防ぎ体調を整える抗酸化物質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが乏しく、深刻な栄養不足を招きやすいのです。
それにより、肥満・食後高血糖・脂質異常症になりやすくなったり、骨格筋率・骨量・コラーゲン量が減りやすくなります。
その影響でかかってしまいやすい病気の例としては、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞(血管・肌の弾力低下)です。
また、体力低下(サルコペニア)や、転倒や、骨折を引き起こしやすくなります。
肥満になりやすいうえに、低タンパク質で筋肉量が減ってしまうので、健康増進には逆効果なのです。
皆さんは今、歯ごたえのある食べ物をどの程度まで食べられますか?
ビスケット、かまぼこ、ちくわ、こんにゃく、ハム・ソーセージ、イカの刺身、おこわなどが噛みづらいと糖質偏重食に陥りやすいお口になっているかもしれません。
しかし、噛めないものが多くては、栄養改善のしようがありません。
奥歯を失ってから、食の好みが変わってきてはいませんか?
血糖値や内臓脂肪、体脂肪率が上がってはいませんか?
病気の発症リスクを減らすために、歯科治療で噛めるお口を取り戻し、栄養指導を受けて健康的な身体に変えていきましょう!
次回のブログでは体力低下(サルコペニア)についてお話していきます!

2021/12/27
フッ素の効果

2021/12/20
スポーツドリンクの歯への影響

こんにちは☆★

歯科助手の、堀岡です。

寒い日が続きますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

12月といえば、、、クリスマス♪♪

イルミネーションが、華やかに街を彩る季節となりました。

一年は、あっという間ですね。

私は毎年、クリスマスマーケットで、オーナメントを一つ買うことにしています。

今年は、どんなものを購入しようか、、、ウズウズします☆★

本日は、飲み過ぎ注意なスポーツドリンクについてお話しいたします。

糖と酸を含むスポーツドリンクは、頻繁に摂取していると歯やからだに思わぬダメージを与えることがあるのです。

特にお子さんは要注意です!

皆さんは、スポーツドリンクにはどんなイメージがありますか?

爽やか、爽快、、などでしょうか。効率的に水分補給してくれたり、スポーツ後の疲れをとってくれたり。お茶やジュースより、健康に良さそうな感じも、あるかもしれません。

確かに、汗を流した後のスポーツドリンクはおいしいし、爽快ですよね。

でも日常的に飲むのは、歯ではなく、からだへの負担も大きいのです。

スポーツドリンクは、イオン飲料の一種に分類されます。

ナトリウムやカリウム、マグネシウムなど、いわゆる電解質が入っている飲み物のことです。

電解質とは、水に溶けた時、イオン化して電気を通す性質がある物質のことです。

人間の体液には、水分のほかに電解質が含まれています。

細胞内を流れる体液が正常に働くには、一定量の電解質が必要なのです。

汗を大量にかいたりして、電解質が失われた場合、電解質を補わないといけません。

そのために適した飲み物がイオン飲料です。

イオン飲料は成分や用途によって、スポーツドリンク、経口補水液、乳幼児をイオン飲料に分類されます。

スポーツドリンクには、水と電解質以外にも様々な成分が配合されています。

砂糖やクエン酸、酸味料、ビタミンCなどが入っています。

確かにスポーツドリンクは、激しい運動などで大量の水分や電解質を失った場合の、速やかな水分補給、電解質補給、エネルギー補給に優れた飲み物です。

ただ、それだけ優れた飲み物だからこそ、日常的に摂取するのは、むしろからだに害となることがあるのです。

実はスポーツドリンクは、非常に糖が多く含まれています。

500ミリリットル入りのペットボトルなら、130グラム、砂糖が入っています。

世界保健機関(WHO)が推進する1日の砂糖摂取量は25グラムですから、これ1本で超えてしまいます。

また、酸性度も高いです。

こんなに砂糖が入っているのに、うまく感じないのは、果汁や酸味料、クエン酸やビタミンCの影響で、酸味が甘味を抑えてくれるわけです。

スポーツドリンクの3制度は、pHで言うと3.5あたりで、歯のエナメル質が溶けはじめるpHである5.5を下回ってます。

糖は虫歯、酸は酸蝕を引き起こします。

佐藤は虫歯菌の餌となり、酸を作らせますし、飲み物に含まれる酸じたいも歯を溶かします。

スポーツドリンクは液体ですので、お菓子より、歯と歯の間に入り込みやすいです。なので、歯と歯の間の虫歯を引き起こしやすいです。

歯の噛む面できる虫歯は、患者さんでも傷つきやすいですが、歯と歯の間の虫歯は気づかないうちに進行しやすいですね。

適度な飲料をお勧めします。

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2021/12/13
8020運動と低栄養

皆さんこんにちは!歯科衛生士の萩原です。あっという間に秋が終わって、一気に冬の気配を感じるようになりましたね☆ 2021年も残りわずか、手洗いうがい、加湿をして、風邪などひかないように気をつけましょう!

最近は気温が下がり始めて、歯の食いしばりや背中の強ばりを自分でも感じる日が多くなりました。職場のスタッフの中では温活が流行っているみたいなので、わたしもそれに乗って体を温めようかと思います♪

まずは以前チャレンジしたコーヒー断ちを再開しようかな、なんて^ ^  (....できるかな 笑)

  

さて、今回は8020運動と食事についてお話したいと思います。

歯は健康のバロメーターと言われるほど。

身体は食べるもので作られていますから、食事のために使う歯は、極めて大切な器官です。

何でも美味しく食べるためには健康な自分の歯が20本必要と言われています。

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しかし、「何でも噛んで食べることができる」人の割合と、20以上の歯を有する人の割合は、60歳代から大幅に減少します。歯を失うと、噛みごたえのあるものが食べにくくなります。

また、65歳以上で「何でも噛んで食べることができる」以外の人が低栄養(栄養が足りない状態)傾向にあり、増えていることが分かっています。

年齢を重ねると、基礎代謝量は低下してエネルギー消費量も少なくなりますが、タンパク質、ビタミン、ミネラルの必要量は成人とさほど変わりません。

低栄養の状態のままでは、エネルギーやタンパク質が充分に摂れず、身体機能や筋力の維持が難しくなり、免疫機能が下がったり病気になったりしてしまいます。

低栄養の原因は 

①偏った食生活

「好きなものや決まったものしか食べない」や、「肉より野菜のほうが体にいい」などの思い込みは、低栄養の大きな原因。体を作るためにはお肉やお魚も必要!バランス良く食べましょう。

②メリハリのない生活

自粛生活で毎日が単調にならないように、家族や友人との交流を持ちましょう。 ウォーキングなど、外出し身体を動かすことが大切です。

③歯の手入れ不足

歯周病や虫歯を放置、合わない入れ歯をそのまま使用していると食事が摂りづらくなります。

きちんと噛めるように検診や歯科治療を受けましょう。

80歳になっても20本以上自分の歯を保とう、という運動を8020とよく言いますが、親知らずを除いて成人の歯は28本もあります。

なるべく自身の歯を多く残して、長〜く食事を楽しみたいですね♪

適切な歯磨きの仕方や補助器具の使い方については歯科衛生士までご相談くださいませ。

それらを用いたホームケアを行いながら、3ヶ月から6ヶ月の間に一度はかならず歯科検診を受けましょう。

ダイヤモンド歯科では、歯科検診の際に歯のクリーニングも行っております。

お気軽にお問い合わせくださいませ。

2021/12/06
指しゃぶりについて

皆さんこんにちは。
保育士・歯科助手の室井です(^^)
寒さが厳しくなり、冬の訪れを感じられる季節となりました。
今年も残り1ヶ月。体に気をつけて健やかに新しい年を迎えたいですね☆
今回は、
『おしゃぶり』についてのお話です(^-^)
「おしゃぶりは舌や顎の発達を助けて鼻呼吸を促す」という宣伝等で、
乳幼児におしゃぶりを与えているご家庭が多いと思います。また、乳児が泣いたときに泣き止ませる方法として、使われる様子も見受けられます。
子育てをする親御さんからすると便利な育児用品でもありますが、おしゃぶりを長期にわたって使用すると、乳歯の噛み合わせに良くない影響を与えてしまうといわれています
それでは、おしゃぶりは
どのくらいまで与えてよいのか、おしゃぶりの長期使用がどのように影響していくのかをお話致します。
〈おしゃぶりが噛み合わせに及ぼす影響〉
1歳6か月児、2歳児、3歳児、5歳児を対象にしたあるデータによると、
2歳児では指しゃぶりで出っ歯が、おしゃぶりで前歯にすき間が出来る〈開咬〉が高頻度にみられ、5歳児では、この傾向がさらに増大したという結果がでたそうです。
おしゃぶりを使用している子どもは、使用していない子どもと比較すると、上の前歯が前方にでる〈上顎前突〉、開咬や、上下の奥歯が横にずれて中心があわない〈乳臼歯交叉咬合〉の発言率が極めて高くなります。この傾向は1歳6ヶ月、2歳でも見られますが、止めると咬み合わせの異常は改善しやすいそうです。
けれど、乳臼歯が生え揃う2歳半、さらに3歳過ぎまで使用していると、咬み合わせの異常は残ってしまいます。
〈歩き始めから2歳過ぎまでのおしゃぶりの利点と欠点〉
利点については、
・精神的安定
・簡単に泣き止む
・入眠がスムーズ
など。
欠点については、
・習慣性になりやすく、咬み合わせに影響
・子どもがどうして泣いているのか考えずに使用する
・あやすのが減る
・発語の機会が減る
など。
5~6ヶ月以降の乳児は、何でも口へもっていってしゃぶります。
これは、目と手の協調運動の学習とともに、いろいろなものをしゃぶって、形や味、性状を学習しているのです。
おしゃぶりを使用していると、手で掴んでも口へ持っていくことができずに、このような学習の機会が奪われることになります。
親の働きかけに対する声だしや、自分からの声だしも出来ません。
発達に必要なこのような機会が失われることになってしまいます。
おしゃぶり使用の考え方としては、
出来るだけ使用はしない方がよいですが、使用する場合は、次の点に留意していけたらという事です。
①発語や言葉を覚える1歳過ぎになったら、おしゃぶりのフォルダーを外して、常時使用しないようにしていく。
②遅くとも2歳半までに使用をやめていく。
③使用している間も、声かけや一緒に遊ぶなどの子どもとの触れ合いを大切にして、子どもがしてほしいことや、したいことを満足させるように心掛ける。
便利性からだけで使用しないようにする。
④おしゃぶりだけでなく、指しゃぶりも習慣づけないようにするには、③の方法を行っていく。
私もおしゃぶりを使わず子育てしていくのが目標でしたが、息子の新生児時期に長期入院したことがきっかけでおしゃぶりのお世話になることに...。
一日の中でも長時間つけさせていましたが、生後10ヶ月からの保育園入園を期に、徐々に使う時間を減らしていきました。
目新しい環境のお陰か色んな事に興味もでてきて集中できるので、おしゃぶりにそれほど意識がむかなくなっていきました。
それからできる限り、一緒に過ごせるときにはスキンシップを充分とるよう心掛けました
現在1歳の息子、眠るときはまだまだ手放せないようなので、今後も徐々に使う頻度を減らしてなくしていくのが目標です。
忙しい毎日の子育てに
ついつい便利な用品に頼ってしまいがちですが、
お子さまの歯列や発育の為に、上手に利用していきたいですね(^^)

2021/11/29
歯周ポケットと口腔内細菌のかかり

こんにちは♪
歯科衛生士の森本です

最近は段々と寒くなって、秋らしくなってきましたね。みなさんも寒さに負けず体調にもお気をつけください!

さて今日は口腔内の細菌についてお話ししていきます!!
【恐ろしい毒素をまき散らす極悪な細菌集団】
〜歯周ポケットは悪玉菌たちの根城〜
お口には1000種類を超える細菌が、ベタベタのバイオフィルムをつくり、縄張りを持って暮らしています。歯の表面にくっついているのは、おもにレンサ球菌などの「グラム陽性菌」。腸内フローラをつくる乳酸桿菌などはこの仲間で、厚い細胞壁には私たちの免疫を活性化させる成分が含まれています。
一方歯周ポケットの奥に棲むのは、酸素を嫌う
「グラム陰性菌」(嫌気性グラム陰性菌、代表的格は歯周病菌)です。歯周ポケットは歯周病でできた深い溝で酸素がほとんどないので、細菌には居心地がいい根城なのです。
ここで増殖するグラム陰性菌たちは、恐ろしい悪玉集団です。菌体が外膜という薄い膜で包まれており、この外膜に「内毒素」と呼ばれる恐ろしい毒素が含まれているのです。

〜最近のもつ毒性外毒素と内毒素とは〜
それでは、グラム陰性菌たちのもつ「内毒素」の恐ろしさを語る前に、まず「細菌のつくる毒素にはどんなものがあるか」からお話ししていきます。細菌のつくる毒素には、「外毒素」と「内毒素」の2種類があります。外毒素とは、悪玉最近の菌体から放出される毒素のことです。外毒素はタンパク質できているので、熱を加えると壊れて無害化するものがほとんどです。ただし、中には例外もあります。例えば食中毒を引き起こしたりするブドウ球菌。この菌の外毒素は熱を加えても毒素が低下せず、激しい腹痛を引き起こします。
また細菌ごとに外毒素の毒性は異なります。溶血レンサ球菌(溶連菌)は溶血毒素を出し、腸管出血性大腸菌は志賀毒素(かつてはベロ毒素とよひわれていた)破傷風菌は神経毒素を出します。これらの毒素は大変強く、もしも感染すると、ごく少ない量で命を奪うものさえあるのです。

〜ジワジワと悪さをする内毒素は諸悪の根源〜
一方、私たちの歯周ポケットに棲みついているグラム陰性菌の外膜には「内毒素」があります。内毒素はリポ多糖(LPS)でできており、外毒素と違って熱を加えても毒性を失うことはまったくありません。しかも、細菌が破壊されて小さくなっても、内毒素は毒性を失うことなく、簡単に体内に入り込みます。私たちのお口の中に感染している歯周病などのグラム陰性菌がつくる内毒素は、歯ぐきで炎症を起こし、歯を支えるあごの骨を溶かすだけではありません。体のさまざまな細胞にキャッチされて炎症を起こし、発熱の原因となります。免疫細胞に内毒素が取り込まれると、免疫応答まで撹乱されてしまいます。それらは目立たぬ方法でジワジワと私たちの健康を奪います。たとえば食細胞に取り込まれた内毒素は、食細胞を殺し脂肪細菌に結びついて血管壁にくっつき、血管内壁プラークを作って動脈硬化などの循環障害を引き起こします。加えて、血糖値をコントロールするインスリン産生細胞を傷つけ、糖尿病を引き起こします。骨を溶かしてボロボロにすることさえします。

お口の中にはたくさんの細菌がいるので、クリーニングと日々の歯磨きケアで歯周病予防をしていきましょう!!

2021/11/22
肺炎の予防と口腔ケアの関わり

こんにちは‎☆歯科衛生士の森本です
季節も秋になり、栗、さつまいもなど美味しいものが多い季節ですね!
これから寒くなってきますが、体調を崩さないようにお気をつけください。︎︎︎︎
本日は肺炎予防と口腔ケアについてお話していきます。肺炎予防には口腔ケアが大切です。口腔ケアはなぜ肺炎予防になるのか、また口腔ケアとは何をしたらいいのか、一緒に確認していきましょう!
【⠀なぜ口腔ケアは肺炎予防になるの?⠀】
まず、肺炎には「誤嚥性肺炎」というものがあります。唾液や食べ物ものを飲み込む時に、食道ではなく気管に入ってしまうことを誤嚥といいます。
通常なら気管に食べ物などが入ってしまうと、むせることで気管から異物を出す反射が起こりますが、この反射が鈍ってしまうと異物や肺炎の原因となる肺炎球菌や口腔内の常在菌が肺に入ったままになってしまい、肺の中で炎症が怒ることで肺炎を起こしてしまいます。
口腔内には約300種類の細菌が数千億個以上も存在しています。きちんと歯磨きをしなかったり、歯石がついているのをずっと放置して口腔内の状態が悪くなると最近の数が1兆個近くにまで増えてしまうといわれています。

【歯垢と歯石のちがいとは】

 →歯垢(プラーク)

歯の表面に付着しているネバネバした汚れが歯垢(プラーク)と呼ばれるものです。歯垢の中には、1mgあたり約1~2億個の細菌が存在していると言われています。この歯垢は、食後およそ4~8時間ほどで作られます。粘着性が強く歯の表面にしっかりと付着しているのでうがいだけでは除去することが出来ない上に、放置してしまうと毎日の歯磨きでは落とせない歯石に変わってしまいます。

 

→歯石

磨き残された歯垢が硬くなったものが歯石です。磨き残されて2日間程で歯石に変わってしまうと言われています。歯石に変わってしまうと歯ブラシでは除去することができないため、歯科医院で特別な器具を使って除去してもらう必要があります。また、歯石の表面はザラザラしているため、そのままにしていると歯石の上に歯垢が付着していってしまいます

 

【口腔ケア】

口腔ケアには2種類あります。

1、セルフケア  自分自身で行うケア (毎日の歯磨き)

まず、一つ目の毎日行うセルフケアですが、ただ歯を磨くだけではなく歯垢の着きやすいところに気を付けて磨く必要があります。

『歯と歯の間』『歯と歯茎の境目』

『噛み合わせの溝』

が磨きにくく、磨き残しの多い場所になっています。歯と歯の間は歯ブラシの毛先が入らないため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用し、歯と歯茎の境目は歯ブラシを斜めに当てて、小刻みに磨くと歯垢除去できます。かみ合わせの面の溝は磨くのを忘れてしまうことがあるため、磨く順番を決めると磨き残さず行う事ができます。

    2、プロフェッショナルケア  歯科医院で行うクリーニング(歯石除去など)

二つ目のプロフェッショナルケアですが、歯石や歯茎の中の汚れなど専用の器具を使用しないと除去できない汚れを歯科医院でクリーニングすることをいいます。

 歯垢や歯石が付着していたりすることにより、自分では気が付かないうちに虫歯や歯周病になってしまうことがあります。虫歯や歯周病の早期発見、肺炎予防のためにも定期的にプロフェッショナルケアを受けることが大切です。ぜひ定期検診に来ていただき肺炎予防、虫歯予防で健康な歯を守って行きましょう!!

2021/11/15
口腔内細菌について

こんにちは。
歯科衛生士の田村です。
本格的に寒さが厳しい季節が始まりましたね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今回はお口の中の細菌たちのお話をしていきます。
私たちのお口の中に潜む細菌な1000種類以上もあり、きれいに歯磨きをしていても100億個、雑だと1兆個も潜んでいるとされています。
自分の口の中にここまで多くの細菌が潜んでいるなんてビックリですよね!
切っても切れない細菌との縁...上手に付き合っていく作戦が必要です。
今日は1つ『フクソバクテリウム』という細菌についてご紹介します。
歯周ポケットに棲みついている『嫌気性グラム陰性菌』の1つで、お口の中でデンタルプラーク(悪玉細菌の集団)を大きくする際のキーマンであり、この大ボスを中心にして集団の勢力を拡大し、私たちの体内に入り込みます。
この菌はヒトの細胞にくっつく能力が高いうえに、細菌同士の結びつきを強めるフィクサーでもあります。
つまり、さまざまな悪玉菌を呼び込み、手下に従えていく『悪玉菌のドン』なのです!!
歯の表面には、唾液中の糖タンパク質成分が付着した厚さ1マイクロメートルほどのペリクルという薄い膜がつくられます。
ペリクルは、乳酸飲料などの酸性度の強い飲料に含まれる酸が歯面に影響を与えないように歯を守ってくれます。
しかし同時に、最近の受け皿となって、レンサ球菌などのさまざまなな最近を呼び込んでいるのです。
ペリクルに付着して比較的穏やかに過ごしている細菌たちの中に、『フクソバクテリウム』が入り込むと、一転して悪玉細菌が増殖します。
デンタルプラークの中でマジョリティのレンサ球菌は、直径が1マイクロメートル程度ですが、デンタルプラークには長さが10マイクロメートルを超えるフクソバクテリウムのような大きい線状菌も潜んでいます。
この線状菌が芯となって周囲にレンサ球菌を結びつけわトウモロコシのような構造物をつくります。
歯ブラシが届きにくい歯と歯の間につくられやすく、フロスの習慣のない人は恰好の標的です。
さらに、この構造物に唾液に含まれるカルシウムやリンなどの成分が入り込むと歯石になります。
歯石の表面には悪玉菌がすみつき、炎症を起こすなどの悪さを働いて歯周病の原因となってしまいます
デンタルプラークや歯周ポケット内の細菌たちは、歯ぐきの細胞だけでなく血管細胞内にも入り込みます。
歯周病の原因となる細菌は単独でもヒトの細胞へ入り込む能力がありますが、フクソバクテリウムと一緒になることによって、細胞内へ入り込む力が一段と高まります。
歯ぐきの病気だけでなく、身体の病気にもならないために、普段から歯ブラシやフロスの習慣をつけて、悪玉菌のドンである『フクソバクテリウム』がすみつかないお口の環境づくりをしていきましょう!

2021/11/08
唾液の役割

こんにちは。
歯科衛生士の田村です。
朝晩で暑かったり寒かったり、気温の上がり下がりが激しい日々が続きますね。
温度調節が難しいですが、薄手の羽織るものを1枚待っておくと安心ですね!
体調管理を気をつけましょう!
さて、今回は唾液のことについてお話をしていきます。
まず唾液とは口腔内にある「唾液腺」から分泌されており、成人の分泌量は1日あたり1.0~1.5リットルほどです。
夜眠っている間は日中に比べて分泌量が抑えられるため、口内の細菌が繁殖するなど唾液のはたらきが低下します。また、ストレスや薬による影響など、さまざまな理由で唾液の分泌量は変化します。
唾液にはたくさんの働きがあります。
唾液中に含まれる消化酵素アミラーゼは、デンプンと反応して麦芽糖へ分解し、咀嚼によって食べ物と混ざる消化作用。
口内細菌や食べカスを洗い流す自浄作用。
細菌による刺激や感染、歯の摩耗・脱灰(歯のエナメル質の溶解)を防ぎ、潤いによって舌や喉の動きがなめらかになり、食事や会話がスムーズになる粘膜保護・湿潤作用。
リゾチーム、ペルオキシダーゼ、免疫グロブリン、ラクトフェリンなどの酵素を含み、口内に侵入した細菌の活動を抑える抗菌作用。
カルシウムイオン、リン酸イオン、フッ素イオンによって、一時的に脱灰状態になった歯のエナメル質の再石灰化を促し、虫歯リスクを軽減する再石灰化作用。
など、たくさんの働きがあり、全身の健康をサポートしています。
ストレスなど様々な理由で唾液が減ってしまうと、お口が乾燥して細菌が繁殖しやすくなります。
細菌が繁殖すれば口臭や虫歯になるリスクが高まり、体内にも侵入しやすくなり、風邪など全身の病気につながりかねません。
唾液は些細なことで分泌量が減ってしまいますが、ちょっとした注意で量を増やすこともできます。以下のように日常生活の中でできる工夫を意識して行うことで、唾液の分泌を正常化させましょう。
☆よく噛む(刺激で唾液の分泌を促す)
☆水分補給(唾液に必要な水分を得る)
☆口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する(口内乾燥を防ぐ)
☆お酒やたばこを控える(刺激を減らす)
☆唾液腺マッサージ(唾液の分泌を促す)
☆唾液の質を上げる(口内の乳酸菌を増やす)
唾液には、口内の傷や歯の脱灰を修復したり、あらゆる病原菌の侵入・感染を防いだりする重要な役割を担うための、多くの成分が含まれています。健康な体作りを目指すには、唾液の分泌量も意識することが重要です。

2021/11/01
たばこと歯周病のかかわりについて

みなさんこんにちは!

歯科衛生士の萩原です。先日、患者さんにお勧めをされて、バランスボールを買いました(^^) 

65センチサイズを膨らますのが大変でしたが、バランスボールの上に仰向けにもたれかかって、背中を伸び伸びするのが最近の日課となりました♪

椅子の代わりにも使用していますが、なんとなく調子がいいので続けてみようと思ってます。

さて、10月中旬になり昨日はとても寒かったですね。急に寒さが訪れそうなので、みなさま風邪など引かぬよう、お気をつけ下さいませ。

今日はタバコによる歯とお口への影響をお話したいと思います。

タバコが身体に良くないのは一般的ですが、お口の健康にも良くない、深刻だってご存知でしょうか。

タバコはいろいろな点で歯周病を悪化させます。

まず「歯周病に気づきにくくなる」。なぜ気づきにくくなるのかというと、タバコを吸っていると、ニコチンや一酸化炭素などの作用で歯ぐきの中の微細な毛細血管が収縮し、歯ぐきへの血流が減少します。そうなると、歯ぐきが腫れにくくなり、出血もしにくくなります。

えっ、歯ぐきから血が出るのって良くないから、、それっていいことなんじゃない?? なんて思ってしまいそうですが、それ、間違いなんです)

歯ぐきから血が出るのは、歯の根元に付着したプラーク(細菌のかたまり)が原因で、そのまわりの歯ぐきに炎症が起きるからです。

そのために歯ぐきが腫れたり出血をします。

歯周病が進行すると、歯ぐきの下のあごの骨も吸収されていってやがて歯は抜けてしまいます。

本当は歯ぐきが腫れたりする前に、定期的に歯科に通ってメインテナンスを受ける方がいいのだけれど、中には腫れてから来院される方も多いと思います。

歯周病になると、細菌の攻撃に対抗するため、身体は炎症の起きている歯ぐきに栄養や酸素、免疫物質を運ぼうと盛んに血液を送ります。

ですがタバコのせいで毛細血管が収縮し、血流が悪くなると 酸素や免疫物質が届かずに身体の防御機能が弱まります。。その結果、悪化するスピードが上がってしまうのです。

さらに、出血しにくいから 悪化していることに気がつきにくい。( ;  ; 

ニコチンやコチニン(ニコチンの代謝産物)が免疫機能に作用して、細菌への防御を弱めるという報告や、血中の酸素不足により、酸素が嫌いな歯周病菌の活動が活発化し、歯周病を悪化させるという報告もあるそうです。

実際、タバコを吸っている人は歯周病が10年早く進行するといわれていますし、治療をしても治りにくくなります。

能動喫煙については以下をご参照ください。

歯周病

口内炎

口腔がん

歯石沈着

歯の根の虫歯

着色

口臭

唾液の性質の変化

味覚の減退

歯科治療への影響(インプラントを入れるなど、外科治療後の治癒にも影響)

 

妊婦さんの場合

赤ちゃんの口唇裂、口蓋裂

紙巻きたばこ以外の電子タバコももちろん影響を与えるそうです!

愛煙家の方はこの機会に、禁煙に取り組んだり、少しずつ減らしていけると良いですね^ ^

参考文献:nico10月号

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